トイレの便座は、日々使用する中で劣化が進み、ガタつきやひび割れ、汚れの蓄積などによって交換が必要になることがあります。業者に依頼するのも一つの手ですが、実は便座の交換は、いくつかのポイントを押さえればご自身でも十分可能です。DIYで交換することで、費用を抑えられるだけでなく、達成感も得られるでしょう。 便座交換の基本的な手順は、まず既存の便座を取り外し、新しい便座を取り付けるという流れになります。必要な工具は、プラスドライバーやマイナスドライバー、モンキーレンチなど、ご家庭にあるもので済むことが多いです。新しい便座を選ぶ際は、ご自宅の便器のサイズ(特に便器と便座の取り付け穴の間隔や、便器の先端から取り付け穴までの距離)に適合するものを選ぶことが最も重要です。事前に寸法を測っておくことで、購入後の「サイズが合わない」といったトラブルを防ぐことができます。 便座の取り外しは、便器の裏側にあるボルトを緩めることで行います。多くの場合、ボルトは手で回せる蝶ナットや、プラスチック製のキャップで覆われています。これらのボルトを緩めて便座を上に持ち上げれば、簡単に取り外すことができます。古い便座を取り外したら、便器の取り付け部分や周囲をきれいに清掃する良い機会です。長年の汚れが溜まっていることが多いので、しっかりと拭き取っておきましょう。 新しい便座の取り付けは、取り外しと逆の手順で行います。便座の取り付け金具を便器の穴に合わせて差し込み、裏側からボルトを締めて固定します。この時、便座が正面を向いているか、ガタつきがないかを確認しながら、しっかりと締め付けることが大切です。ただし、締めすぎると便座や便器を破損させる恐れがあるので、適度な力加減を心がけましょう。これらの基本的な手順を理解しておけば、DIYでの便座交換も安心して行えるはずです。